
習い事は何をさせるべきか悩みますよね。
ピアノは2018年の習い事ランキング5位の人気の習い事です。ピアノを習わせようかと検討しているお母さんも多いのではないでしょうか。習い事は、1度習わせたらそう簡単にやめさせることもできないため、メリット・デメリットや金銭的・時間的コストを見極めて慎重に検討したいところですね。
そこで、実際に子供に水泳を習わせたことのあるお母さんたち4名に、体験談を聞いてみました。
【協力してくれたお母さん】

開始年齢:6歳
継続期間:2年

開始年齢:5歳
継続期間:1年

開始年齢:6歳
継続期間:4年

開始年齢:5歳
継続期間:3年
目次
ピアノを習わせた理由
幼稚園のお遊戯会で、鍵盤ハーモニカを担当することになり、色々な方に褒めていただきました。それが本人の自信になり、やりたいと言われたので習わせました。
テレビ番組で「ピアノは脳に良い」との情報を見て習わせました。他にも近所にピアノ教室があったことも大きな理由です。
母である私がピアノを習って良かったと思ったので、子どもにも習わせたいなと思いました。ピアノは脳に良いと言われていますし、子どもも好きになるといいなと思いました。
周りのお友達が習い始めて、その影響を受けたのか、自分もピアノをやりたいと言い出したので習い始めました。
ピアノはその華やかさもあって、子供自身が習いたい言ってはじめるご家庭も多いようです。また、脳科学の実験で脳に良いことが証明されている楽器であることも、親が子供に習わせたいと感じる動機になっています。
習い事にかかる費用(道具や月謝)
月謝は、週に一回で5,000円です。道具は何も買っていません。月謝の他に、テキスト代がたまにかかります。
教材費が1年間で1万5千円ちかくかかりました。月謝は1か月で6千円です。
ピアノは私が子供の頃から使っているピアノがありました。月謝は約一万円です。
ピアノの購入費に10万円、月謝に月6000円です。
月謝は先生によって幅が広く、安いところでは5000円くらいから習うことができるようです。個人指導だから高い、集団だと安いという訳でもないようです。また、ピアノの購入費と配置スペースを考慮する必要がありそうです。(知育目的の場合、週1教室で練習するだけでも効果があるそうなので、目的によっては自宅練習を考慮せずに習うこともできそうです)
スクールの選択理由
私の同級生が音楽教諭をしていて、退職後にピアノ教室を開いていると聞いてそこにしました。家から近いことが一番でした。
グループレッスンで先生1人が数人の生徒を見ながらレッスンを進める教室を選びました。選んだ理由は先生が明るかったからです。
大手のピアノ教室です。最初はグループレッスンで歌ったり踊ったりしてみんなで楽しめるので、子どもが好きになってくれそうだなと思ったので選びました。
楽しんでピアノを弾こう、という教室です。子供の性格から考えて、厳しい教室だと長続きしないと思ったので、楽しめる教室を選びました。
先生のキャラクターなど、子供が楽しく通ってくれそうなスクールを好む傾向が見えます。個人指導に比べると弾く時間が短くなるグループレッスンも人気のようです。習わせた理由にも関係するのでしょうが、子供の希望や脳に良いなど、音楽の上達そのものを目的としない場合、子供のモチベーションの維持が目下の課題となるのでしょうね。
子供の様子
子供がやりたくて始めた習い事であっても、習っていくうちに困難にぶつかったり、長年楽しく通い続けるのは難しいもの。親が経験させたくて始めた習い事ならなおさらです。ピアノは子供にとって楽しく続けられる習い事なのでしょうか。お子さんはどんな様子でピアノ教室に通っていましたか?病気以外で休みたがる事はありましたか?その時はどのように対処しましたか?
楽しそうに通っていました。明らかに体調が悪いと私から休みなさいと言いますけど、あとは嫌がることがなく、楽しいみたいです。
最初は楽しそうにしていましたが、途中からは飽きてしまった様子で教室に行くことを嫌がりました。
その度に「ピアノが上手くなるから行こうね」と説得しました。
すごく楽しそうに通っています。今は個人レッスンでコンクールにも挑戦するようになりました。毎日何時間もピアノの練習をしています。
先生が優しい方なので、毎回楽しそうにレッスンに通っています。レッスンを休みたがったことは、一度もありません。
教室選びの狙い通り、楽しく通ってくれているお子さんが多いようですね。楽しむことを目的にグループレッスンで始めていても、年齢が上がって打ち込むことができるようになった頃に個人レッスンに切り替え、コンクールに出るほど熱心に練習するようになるお子さんもいるんですね。
家庭での練習
練習はしていませんが、上の子の鍵盤ハーモニカを使って、遊びながら弾いていることはありました。私は、特に干渉せずでした。サポートは、送り迎えくらいです。
夜は自宅練習の時間にあてました。横で必ず見ていないと指運びなどがチェック出来ないので付き添いました。
子どもが低学年の頃はサポートしていましたが、今はサポートしていません。家で毎日2時間ぐらい練習をしています。
毎日、必ず1回は練習するようにしています。習い始めの1年間は、横についてこうするんだよ、と教えました。
練習の重度は様々ですが、子供が幼いうちや習い始めのころは、練習をサポートするお母さんが多いようですね。サポートしなくても初めから内発的に練習したくなるお子さんであれば心配ありませんが、楽器は弾けるようになってこそ楽しくなっていくものなので、ペースがつかめるまでは練習に付き合って上達のサポートをしてあげると、習い事も楽しくなり、自発的に練習するようになってくれそうですね。
ピアノを習うメリット
趣味として身につくような年齢ではないのですが、それなりに習得していると思うので、やらせてみて良かったかなと思います。
自分の好きなことをやっているという感覚が本人も出てきたことで、自分の好きなことを探すようになった気がします。
指運びや音符の読み方など憶えてほしかった基本的なことは身につきましたが、ピアノを好きになるという目的は果たせませんでした。
しかし、初歩的な曲が弾けるようになったのは大きなメリットだと思います。その後入学した小学校でもピアニカで躓くことなく楽しんでいる様子です。
学校の合唱の伴奏として選ばれたり、音楽の時間にお友達から譜読みをしてほしいと頼まれて嬉しいようです。音楽が好きな子になり、学習面でも上位なので目的は果たせました。
努力をすることの大切さを学んでくれたことが良かったなと思います。ピアノは毎日しっかりとコツコツと練習しなければ上達しないので。
楽譜は自分でよめるようになりました。レッスン以外の曲も弾いて楽しんでいるので、当初の目的は果たしています。
小学校の音楽の授業で困ることはありません。課題のピアニカは練習しなくても、簡単に弾くことができるみたいです。
好きなことをやらせてもらった経験や、物事を習得するプロセスを学べることも習い事の大きなメリットですね。小学校のピアニカの授業で困らないなど学校生活への還元がありますし、上達することで合唱の伴奏など、人前で重要な役割を担う経験もできるようです。
デメリット・親の負荷などの留意事項
場所にもよりますけど、送迎くらいです。あとは、発表会のときに、少し離れたところでやる場合は、経費がかかると思いますけど、そこまで負担になるようなことはないと思います。
習い事の時間に合わせて用意させるのが思いの外大変でした。
また夕方からのレッスンではお風呂や食事の時間が全てずれてしまって、レッスンがある日は生活リズムの配分が難しかったです。
家で毎日ピアノの練習をしなくては、次のレッスンの時に弾けないので、子どもが小さなうちは親が「練習しよう」と声をかけたり、子どもが楽しく練習できるように付き合ってあげたりしないといけないですね。送迎もしなくてはいけません。
毎回のレッスンでは親の負担はありませんが、発表会に出るとなると、別途費用やDVD代、ドレス代などを支払う必要があります。
送迎や準備など習い事共通の負担はピアノも例外ではないようです。また、「どのくらい子供に上達させたいか」によっても負担は大きく変わりそうですね。また、ピアノは発表会がある教室が多いため、そのための費用なども留意しておく必要があります。
辞めるタイミング・理由
どんなきっかけで辞める人が多いのか、今から習わせたらどのくらい習わせることになりそうかなど、辞めるタイミングについても考えておくと、目標達成の期限としてメリハリができたり、子供が嫌になってやめてしまいそうな時の説得材料になりますね。そこで、既にやめている場合はやめた理由を、やめていない場合はいつまで続ける予定かを聞いてみました。
本人が、違うやりたいことが見つかって、そっちに力を入れたいと思った場合は、考えます。小学生の間は、続けさせたいです。
やめた理由は子供が行くことを嫌がったり、家でのレッスンを全くしなくなったからです。嫌がっていては習う意味がないと思いました。
子どもが中学生になった時に勉強が大変になってくるので、この先続けるのか続けないのかを聞く予定です。子供が続けると言うなら、音大を目指そうと思っています。
小学校6年生まで続ける予定です。その後は本人が勉強や部活との両立を考えて、続けるかやめるかを決めればいいと思っています。
本人が辞めたいかどうかを尊重する意見や、小学校高学年や中学校などの忙しくなる節目の時期に辞めるという意見がみられました。ピアノに関しては、あらかじめここまでは習得させたいという具体的な目標を節目として設定するお母さんは少ないようです。習い事は人間形成のベースとして小学生程度まで継続する習い事と、一生楽しめる趣味などとして本人が望む限り続ける習い事の2種に大別できるように思いますが、ピアノは比較的後者として習うご家庭が多く、「好きな気持ちが続いたら続ける」という考え方が多いのかもしれませんね。
以上、ピアノ教室の体験談でした!