習い事は何をさせるべきか悩みますよね。
水泳は2018年の習い事ランキング1位の人気の習い事です。水泳を習わせようかと検討しているお母さんも多いのではないでしょうか。習い事は、1度習わせたらそう簡単にやめさせることもできないため、メリット・デメリットや金銭的・時間的コストを見極めて慎重に検討したいところですね。

そこで、実際に子供に水泳を習わせたことのあるお母さんたち4名に、体験談を聞いてみました。

 

【協力してくれたお母さん】

Aさん
開始年齢:6歳
継続期間:3〜5年
Bさん
開始年齢:6歳
継続期間:3〜5年
Cさん
開始年齢:3歳
継続期間:7〜10年
Dさん
開始年齢:5歳
継続期間:1〜3年

 

水泳を習わせた理由

水泳は習い事ランキングなどで毎年上位にランクされる人気の習い事です。習わせようと思うお母さんが多い理由は何なのでしょうか。お子さんに水泳を習わせようと思った理由を教えてください。

Aさん

顔を濡らすなどが苦手で幼稚園ではプールの授業は遊び程度しかなかった為、小学校入学に向けて苦手な事は少しでも克服してあげようと思い、近所のスイミングスクールに通わせました。

Bさん

小学校での水泳の授業時間が少なく、それのみでは泳ぎを取得することは難しい状況でした。しかし、同じ学年の保護者の前で子供たちが泳ぐ「水泳参観」があるため、「自分の子供が泳げなければ可愛そう」と思う親は、スイミングを習わせており、私も子供に習わせました。

Cさん

喘息を持っており、発作を度々おこしていました。自分の兄弟がやはり喘息を持っていたので水泳を習っており、症状が改善したのを見ておりましたし、学校の水泳の授業にも役立つと思ったので習わせることにしました。

Dさん

顔が水で濡れることを極端に嫌がり、お風呂で髪を洗うのが毎回大騒ぎだったのに嫌気がさしたのが一番の理由です。小学校に入れば授業で水泳がありますし、昔ほど回数が多くなく、泳ぎを習得するまでにはならないとうわさで聞いたのも理由の一つです。

 

水泳は小学校の授業で泳げるように習わせておこうと考えるお母さんが多いようです。確かに、水泳は他のスポーツと異なり、習っているかどうかで差が生まれやすいスポーツなので、子供の自信を守るために習い事は有効ですね。また、レジャーでの安全を考えても、授業で習得できないなら習ってでも身につけさせたい技能の1つと言えそうです。また、喘息で困っているお子さんにもオススメのようですね。

習い事にかかる費用(道具や月謝)

習い事を決める上では費用も大切な基準です。習い事によっては月謝の他にも道具代や試験・発表会などの臨時費用がかかる習い事もありますし、検討しているスクールは相場に比べて高いのか安いのかなど、比較できる対象があるとスクール決めにも役立ちます。水泳を習う上で、どんな費目にどのくらいかかりましたか?

Aさん

月謝は幼児期4,536円、学童期以降6,156円~6,480円でした。その他、年会費等が2,592円、道具代に水着2,000円・帽子1,000円程度かかりました。

Bさん

月謝は、月4,000円です。水着、帽子、ゴーグルは指定の物がなく、手持ちのものを使いました。

Cさん

月謝は7,300円でした。その他、入会金等4,000円と水着3,300円・キャップ800円・バッグ2,400円・教材1,000円(道具代計11,600円)かかりました。

Dさん

月謝は3,990円でした。料金体系が少し特殊で、2か月単位(7,980円)で払っていました。道具は何でもよく、水着、キャップ、タオル、水中メガネなどは、各自好きなものを使っていましたので、みんなの水着が色鮮やかでした。

 

月謝は安いところだと4000円くらいから習うことができるようです。水泳は施設こそ必要ですが、集団指導かつ用具も高価なものは不要のため、費用面では負担が少ない習い事と言えそうですね。

スクールの選択理由

施設が必要なためスクールの数は限られる一方、スクールバスにより遠方のスクールも選択肢に入れることができるスイミングスクール。実際に通わせたお母さんはどんな視点でスイミングスクールを選んだのでしょうか。スクールを選んだ理由を教えてください。

Aさん

一番は徒歩圏内である為です。大きくなってからは子供自身でスクールに通うことができる事が大きな決め手でした。
名が知れているスクールであった
幼稚園の友達も多く通っていた
幼稚園での割引サポートが受けれた
そのコースに(年齢や級)見合った対応ができるコーチだった
なども選んだ理由です。怖いコーチもいるようですが、子どもが話しやすい・コミュニケーションを大事にされていることも良い点でした。

Bさん

家からも近く、他のスイミングより、月謝が安かった(4,000円)事が決め手になっています。スクール自体が、のんびりとした雰囲気なのも気に入りました。

Cさん

家から一番近かったのと、同じ保育園や学校で通っていた子がいたこと、子供の能力に合わせたレベルわけをしていたのが良いと思いました。

Dさん

月謝が若干やすかった事と、レッスンの時間帯です。
平日、保育園に迎えに行ってからスイミングへ向かうためには、18時以降開始のスクールにしか通えません。他のスイミング教室は、幼児クラスは15時や16時のスタートばかりでした。

 

家から近いスクールを選ぶお母さんが多いようですね。また、開始時間なども選ぶ理由となっているようです。スイミングスクールの場合は、カリキュラムや講師の質よりも「通わせやすい事」がスクール選びの基準となる場合が多いようです。1回のレッスン時間が長いことや体力を使うスポーツであるため、幼い子供の体力を考慮すると、遠方は難しいのかもしれませんね。

子供の様子

子供がやりたくて始めた習い事であっても、習っていくうちに困難にぶつかったり、長年楽しく通い続けるのは難しいもの。親が経験させたくて始めた習い事ならなおさらです。水泳は子供にとって楽しく続けられる習い事なのでしょうか。お子さんはどんな様子でスイミングスクールに通っていましたか?病気以外で休みたがる事はありましたか?その時はどのように対処しましたか?

Aさん

週一コースの為、毎週その日を楽しみにしています。

病気や学校行事でいけない日が出てくるとションボリして可愛そうなくらいです。

ただ、進級テストで合格すると徐々に怖いコーチ(厳しい)になる為その点は苦手みたいです。

Bさん

もともと水遊びが好きだったので、楽しそうでした。

級が上がらず、スランプに陥った時は、休みたがりました。

しかし、励まして、通い続ける事で、子供が目標にしていた級まで合格することができました。

Cさん

未就学の頃は課題も易しかったこともあり、楽しく通っていましたが、学年やレベルが上がるにつれて、求められるものも難しくなってくるので嫌がる事が多かったです。病気以外ではスクールに行くこと自体が面倒という事もありましたが、どうにか説得して(「行くだけでも行ってみよう」など)行かせておりました

Dさん

通い始めはとにかくレッスンが終わると、帰りの車の中で疲れて寝てしまうことが多かったです。保育園後のスイミングは体力的にしんどそうでした。一時期、私と離れるのが嫌で、泣いてしまう時期がありましたが、プールサイドまでの付き添いをお願いして、何とかレッスンできました。

 

水泳は基本的には楽しく通える習い事であると言えそうですね。ただ、上達に連れて厳しさが増すのは水泳も例外ではなく、なかなか進級テストで上がれないなど壁にぶつかることで辛いと感じる場面もありそうです。また、スポーツであることから体力的に疲れてしまうこともあるようです。

水泳を習うメリット

習い事にはスキル習得や人間的成長など多くのメリットがあると思います。水泳はどんなメリットが得られる習い事なのでしょうか。習ったことはスキルや趣味として身につきましたか?当初の目的は果たせましたか?その他、習わせてよかったと感じたメリットはありますか?

Aさん

幼稚園の時は顔をつけるのも苦手だった子が、小学校では進んでプールの授業を楽しみにしていますし、水泳があった日はその日出来た事などを進んで話してくれます。当初の目的の苦手克服にもなったので目的は果たせました。

核家族・一人っ子で近所に同年代の子がいない為、スクールに来ている子と仲良しになったりして子ども自身の世界が広がってコミュニケーション能力も徐々にですが養われていると思います。

Bさん

4泳法を身につける事ができ、子供自身の目標を達成することができました。泳ぐ事には、自信がついたようです。また、体力がついた点がよかったと思います。それまでは、すぐに風邪をひいて、熱を出す事が多かったのですが、習い始めて1年位した頃から、インフルエンザにもかからなくなりました。

Cさん

発作が出にくくなった事が一番のメリットでした。学年が上がるにつれて体力もついてきたので、以前は季節の変わり目ごとに発作を起こしていましたが、辞めるころには年に1回程度になりました。当初の目的であった健康・体力付けはある程度果たせたと思います。

Dさん

泳ぎの形はきれいになっているので、スキルは身についたと思います。

あとは皆さんも言っていますが、体力の向上です。降園後に外に行く時間はなかったので、体を動かすいい機会になっていました。

また、校区外のスイミング教室にっていたので、見学コーナーに他の学区のお母さんたちがいてお知り合いになることができました。広く様々な方と知り合いになれたことで、子供の教育などの情報がたくさん聞けて良かったです。

 

水泳は期待するメリットと実際に得られる効果のギャップが少なく、水泳技術の習得や体力増進について満足しているお母さんが多いようです。また、集団指導のためコミュニティによる子供の成長・情報収集の面でもメリットが期待できます。

デメリット・親の負荷などの留意事項

思いがけないデメリットがありこんなはずではなかった!と後悔しないよう、子供への負の影響や親の負担など、留意事項についてもあらかじめ把握できると良いですね。水泳を習わせる上で留意すべき子供へのデメリットや、送迎・洗濯・軽食の用意など、親にかかる負荷について教えてください。

Aさん

学童期からは下校時間に合わせて18時以降のコースを選択しているため、帰宅後は眠気と戦ってご飯を食べています。

親の負担はあまり感じませんでした。スイミングスクールが徒歩圏内(5分)でしたし、遠方の子は送迎バスで学校から直に来ています。週一のコースなので洗濯の負担も特に感じませんでした。

Bさん

子供へのデメリットはなかったように感じます。

親としては、送迎が大変でしたが、週に1回の事なので頑張れました。

洗濯は洗濯機がしてくれますし、オヤツも団子やたい焼きなどの、和菓子系を準備していた程度です。

Cさん

私は近所に住む祖父母が送迎をしてくれましたが、祖父母を頼れず、親が仕事をしている場合は送迎時間のやりくりなども大変だと思います。

Dさん

スイミング教室の体験に来ていたお子さんの話ですが、コーチが目を離したちょっとした瞬間に溺れてしまい、泳げなかったのに余計にプールがトラウマになってしまっていました。

スイミングのレッスン時間が遅かったので、家に帰ってからの食事の準備や明日の支度がバタバタになりました。

送迎や洗濯などは特に負担に感じませんでした。

 

送迎など習い事共通の負担は大なり小なりあるものの、水泳特有の親の負担はあまりなく、親の負担の少ない習い事と言えそうですね。また、生死に関わるからこそ泳げるように習得したいスポーツである一方、泳げないうちはプールであっても溺れる危険と隣り合わせであることを留意する必要がありそうです。

辞めるタイミング・理由

どんなきっかけで辞める人が多いのか、今から習わせたらどのくらい習わせることになりそうかなど、辞めるタイミングについても考えておくと、目標達成の期限としてメリハリができたり、子供が嫌になってやめてしまいそうな時の説得材料になりますね。そこで、既にやめている場合はやめた理由を、やめていない場合はいつまで続ける予定かを聞いてみました。

Aさん

学童期に入って忙しくなりましたが、近所にスクールがあり移動時間がない事もあり順調に続けています。辞める予定は現状ありません。

Bさん

子供自身の目標が達成できた事と、6年生になって宿題や、宿題以外に出される家庭学習が増えてきたため、スクールを退会しました

Cさん

本人のモチベーションが続かなくなったのと、当初の目的であった健康面での改善が見られましたので、本人の気持ちを一番に考えてやめました。

Dさん

引越しを機に一旦は辞めましたが、10か月くらい間を開けて再開しました。4泳法できるようになることがとりあえずの目標です。その時に、体力が十分ついていれば辞めますが、そうでなければ続けます。最長小学校卒業までを考えています。

辞める時期を計画したお母さんからは、目標を達成した上で、本人の希望や小学校高学年や中学校などの忙しくなる節目の時期に辞めるという意見がみられました。小学校高学年をすぎると、水泳に限らず受験に向けて習い事を整理するご家庭は多いですよね。習い事は人間形成のベースとして小学生程度まで継続する習い事と、一生楽しめる趣味などとして本人が望む限り続ける習い事の2種に大別できるように思いますが、水泳は比較的前者として習うご家庭が多い印象ですね。

以上、スイミングスクールの体験談でした!

 

 

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