「こんな子に育てたい」という親の願いは様々ですが、社会で活躍する天才・秀才に育ってほしいと願う親は多いのではないでしょうか。そこで、お子さんを優秀に育てることに成功したお母さんの子育て体験談を集めました。
「個性に合った子供の伸ばし方」や「優秀に育てるための共通項」を、我が子に合わせて見つける材料になれば幸いです。

 

第3回のお母さんはS.Sさんです。息子さんのGくんは県立高校から東大理科2類に現役合格しています。幼少期はむしろ勉強以外の経験を大切に子育てなさったようで、きっと楽しい思い出がたくさんの充実した幼少期を過ごされたのだろうと感じました。

 

基本情報

【Gくんのプロフィール】
  • 東京大学理科2類に現役合格し、現在在学中

【未就学当時の家庭環境など】
  • 母親の勤務状況:専業主婦
  • 世帯年収:400万以上、600万未満
  • 母親の最終学歴:偏差値50以上60未満の大学/大学院
  • 父親の最終学歴:偏差値50以上60未満の大学/大学院

幼少期の特徴

 

天才・秀才に育つ子供は、赤ちゃん時代に特徴・兆候があるのか気になります。お子さんはどんな赤ちゃんでしたか?発達の状況や他の子と違う個性について教えてください。

育てやすかったかと言うと、苦労も多い方でした。病気がちではなく健康面での心配はないものの、性格や行動で人を振り回すパワーがありました。親戚に年の近い子どもが何人か居ますが、比較すると自我や行動力の面で扱いにくいと感じることも多々ありました。

乳児期を過ぎると、同学年になる子どもたちと行動や思考の差はどんどん縮まったように思います。興味のあることに夢中になる面はありましたが、常に人に気掛けてもらいたいという願望を持っているようでした。

 

小学生時代はどうですか

幼稚園児の時にも特に文字を練習させるなどしていなかったため、小学校で覚えることが新鮮で楽しかったようです。遊びたいので宿題などはさっさと終わらせ、高学年になるとドリルは休み時間などに進めていたようです。

お母さんの接し方

 

お子さんから見てどんなお母さんだったんですか?

子どもの興味はどんどん変わっていくので、今夢中になっていることをやるようにしました。

乗り物が好きなら時間を取って駅に入ったり電車やバスで出かけたり、生き物に興味が出てくると動物園や水族館に行くと言ったように、その時できることをしました。お金を掛けても子どもの興味と違ったことをしても思い出に残らないし、「前に行きたいと言ってたでしょう」と何年か後に行ってももう子どもの気持ちとはずれていると思います。

私自身は外出を好むタイプではありませんでしたが、子どもにはいろんな経験をしてほしかったので、週末や夏休み冬休みなど、公園や動物園、博物館、プール、スケート場などいろんなところに出かけました。無理に習い事に通うより、いろんな体験を楽しみながらしてくれたと思っています。

幼児期の知育・遊び

 

母乳育児でしたか?卒乳、断乳についても教えてください。(母乳で知能が高まるという学説があるので参考に)

混合 子どもが1歳半頃に自然と終わりました。

 

絵本の読み聞かせはしましたか?特になければ読書習慣やよく接していた媒体について教えてください。

3歳頃までは寝る前のお話で昔話や創作話を聞かせ、幼稚園前頃からは絵本の読み聞かせをしていました。昼間に読むときもありましたが、主に夜1〜2冊程度読んでいました。

幼稚園に入ると、幼稚園帰りに図書館から毎週数冊の絵本を借りて毎晩読んでいました。『ぞうのぐるんぱ』など、気に入った絵本は何度も借りてきました。小学生になると学校の図書室を利用しました。

本は自由に買ってあげる約束をしていたので、ゲーム攻略本や小説などいろんな本を買って中高と読書はかなりしていました

 

よく遊んだおもちゃや、よくしていた遊びについて教えてください。知育を狙って与えたものがあればそのおもちゃと子供の反応を教えてください。

幼児期は、室内では積み木やブロック、Nゲージの電車などで遊んでいました。外ではボール遊びや公園の遊具で遊んでいました。パズルは与えましたがあまり気に入らなかったようです。

幼稚園から小学校低学年までは、帰宅してから親子で切り札やババ抜き、神経衰弱などトランプ遊びをよくやっていました。

習い事

習い事は何を何歳から始めましたか?家庭で練習するよう親が関与しましたか?

バイオリンを小学生から中学生まで習いました。本人がやってみたいと言ったのがきっかけです。毎日、数十分やるように声掛けをしていました

学習習慣・学習法

 

公文式や学習塾、通信教育やドリルは何歳から何をやりましたか?サポート方法、勉強の促し方などの工夫について教えてください。

小学生の時は学校の宿題のみでした。6年史の時に公文式の教室を見に行きましたが、本人が興味を示さなかったので入りませんでした。

中学入学時に通信教材を試しましたが、声掛けをしてもあまりやらずに数か月で辞めました。中学生で定期テストが始まると、成績や頑張った点があればご褒美でお小遣いアップやほしいものを購入していました。地方の県庁所在地に住んでいたので、周りものんびりしていたこともあり、通信教育も塾もいっていません。主人が夏休みなど、たまに問題集を買ってきて、与えていました。

高校は県立高校でしたが、学校が塾のように指導をしてくれていたので、塾にも行く必要がありませんでした。

その他の工夫や反省点

 

その他、幼児期〜小学生時代の育児上の工夫があれば教えてください。

幼児期は人間関係をしっかりと築いてもらいたいと考えていたので、遊びを通して人とのかかわりを学ぶのが最優先でした。先取りして多少何かが出来ても、小学校に入るとまたやるので、新鮮味があれば興味を持つだろうと考えて、学習面では特にやったことは有りません。

子どもが絵本を読んだりお手紙を書きたいので文字を教えてと言ってきたときに、手作りであいうえお表を作ってやり、尋ねてきたら教えていました。

小学生時代はとにかく遊ばせました。基本的に学校の宿題をやれば良いという姿勢だったので、本人が遊び時間を確保したいと思ってドリルなどは学校で済ませているようでした。特に勉強しなさいと言うのではなく、宿題の丸付けなどしながら声掛けをしていました。

 

今振り返ると、もっとこうしておけばよかったと思うことはありますか?

特にありません。他の家庭の事情を見聞きするたびに、むしろ自由にのびのび楽しい毎日を過ごさせたことが今の子どもの能力開花につながっているのではないかと考えています。

けんかや仲直りなどの人間関係は幼少期に身に着けるものだと思うので、それが本人の人間形成の役に立っていると思っています。

幼児期の育児で大切なこと(まとめ)

 

幼児期の育児で一番大切なことはなんだと思いますか?

親の保護のもとに子どもは育てるものですが、人間形成の大事な時期と考えると、安全面には配慮しつつ親の見守りの度合いを加減することは大変重要だと思います。

公園などで遊ぶ場合、1人の子どもに1人の大人が付いているような現代社会では、トラブルが起きる前に大人が干渉しがちです。そこをもっと子供たちの人間力に任せて見守ることが大切だと思います。幼稚園や小学校での人間関係や保護者の様子を見るとさらにその思いは強くなります。トラブルは起きるものですから、それをどう切り抜けて人間関係を保つのかは、その他の生活や自己管理にも生きてくるのではないかと思います。

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    ありがとうございました!

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