「こんな子に育てたい」という親の願いは様々ですが、社会で活躍する天才・秀才に育ってほしいと願う親は多いのではないでしょうか。そこで、お子さんを優秀に育てることに成功したお母さんの子育て体験談を集めました。
「個性に合った子供の伸ばし方」や「優秀に育てるための共通項」を、我が子に合わせて見つける材料になれば幸いです。

第5回のお母さんはA.Hさんです。息子さんのSさんは小学生時代に見たドラマに影響を受けて医者を目指し、名古屋大学の医学部を修了後、医師として活躍しています。すぐに中学受験という具体的なステップに結びつけた事や、興味を否定せず失敗を責めない両親の接し方など、一時の気持ちではなく夢として継続する助けとなるさりげない親のサポートが伺えました。

基本情報

【Sさんのプロフィール】
  • 1980年代(後半)生まれ
  • 名古屋大学大学院医学系研究科・医学部医学科を修了
  • 現在は医師として活躍
【未就学当時の家庭環境など】
  • 母親の勤務状況:専業主婦
  • 世帯年収:1000万以上
  • 母親の最終学歴:偏差値50以上60未満の大学/大学院
  • 父親の最終学歴:偏差値65以上の大学/大学院

幼少期の特徴

 

天才・秀才に育つ子供は、赤ちゃん時代に特徴・兆候があるのか気になります。お子さんはどんな赤ちゃんでしたか?発達の状況や他の子と違う個性について教えてください。

赤ちゃんの時は、よく寝る子でした。新生児を過ぎてから特にトレーニングをする事なく、夜から朝まで寝ていました。言葉は他の子より早かった記憶があり自己主張が強いのかな。とも思いました。離乳食を始めるのが遅かったのですが、よく食べいつの間にか他の子より食べてました。

 

幼児期や小学生時代はどうですか

幼児期は同じ年齢の子と遊ばすと泣いていました。逆に、大人には人見知りをすることなく愛想がとても良く、一人で遊んでいることが多かったです。

小学生になると、お友達と遊びに行くことも多くなりましたが、自分から誘うことや、やりたいことがあると誘いを断っていました。一番驚いたのは、小学校にある池を雨の日にずっと見ていたことです、理由を聞くと、「亀がカタツムリを食べている姿が見えるのは雨の日だけ」と答えたのには、変わった子だと思いました。

お母さんの接し方

 

お子さんから見てどんなお母さんだったんですか?

子供からすると、とても甘い親だと思っていると思います。子供が欲しい物は必要があれば買っていました。ゲームなどはすぐに買うことはありませんでしたが、食べたい物や行きたい場所にはよく連れて行っていました。

いつも心がけていたのは、乳幼児期は一人遊びをほっておいたらずっと遊んでいた子なので、親と遊ぶ時間を沢山の作りました。母親とだけでなく父親とも二人で遊ぶ時間を作っていました。

あとは「よく食べなさい」と言う母だと思っていると思います。

幼児期の知育・遊び

 

母乳育児でしたか?卒乳、断乳についても教えてください。(母乳で知能が高まるという学説があるので参考に)

母乳育児でした。10ヶ月で卒乳しました。

 

絵本の読み聞かせはしましたか?特になければ読書習慣やよく接していた媒体について教えてください。

絵本は新生児を過ぎてから読み聞かせていました。小学校に入るまで本は毎日読んでいました。1歳になってからは、長い物語を何日かに分けて読み聞かせをし、何冊か読んだ後に子供にどれがいいかを選ばせて読んでいました。自分で決断できる子になって欲しかったからです。

図鑑を見せていたこともありました。日本語と英語が書いてある図鑑です。何回か繰り返すうちに、自分のお気に入りのページができていました。

 

よく遊んだおもちゃや、よくしていた遊びについて教えてください。知育を狙って与えたものがあればそのおもちゃと子供の反応を教えてください。

おもちゃに関しては、一人遊びができるようになってからは毎週買いに行っていました。ペットポトルが好きだったので、お水を入れて遊ばせたり、家の中がぐちゃぐちゃになっても危なくないものであれば遊ばせていました。

気にしていたことは、今の月齢よりも数ヶ月先のおもちゃを買っていました。考える力がそれで着けばいいな。ぐらいの気持ちでした。興味を示さないおもちゃもたくさんありましたが、子供なりに考えて遊んでるように見えました。

習い事

習い事は何を何歳から始めましたか?家庭で練習するよう親が関与しましたか?

スイミングと体操を生後6ヶ月過ぎてから通っていました。スイミングが週3日、体操は週1です。

私が気管支が弱いため、子供には気管支に良いと聞いてスイミングを習わせました。体操は、他の子に慣れさせるために習わせました。大勢の子供がいる教室だったので少しでも慣れてくれればという気持ちでした。

学習習慣・学習法

 

公文式や学習塾、通信教育やドリルは何歳から何をやりましたか?サポート方法、勉強の促し方などの工夫について教えてください。

小学生になった時にそろばんに通い始めました。それにより算数が一番得意で好きな教科でした。

小学校の高学年で学習塾に通い、勉強が嫌いな子ではなかったですが、興味のない科目は全くやらなかったので、大人になってからのリアルな話はよくしていました。塾の更新だけは本人に決めさせ、別の塾に通いたいと言ったことがあり変えたこともありました

 

お子さんが勉強熱心になっていったきっかけや過程を教えてください。

今の職業に就くきっかけとなったのは、小学校の高学年の時に夫婦で見ていたTVドラマを見て影響を受けたことがきっかけでした。まさかそこで医者になりたいと言い出すとは思っても見ませんでした。そこから中学受験をし、医者を目指しました。

その他の工夫や反省点

 

その他、幼児期〜小学生時代の育児上の工夫があれば教えてください。

興味を持ったことには否定は絶対にしませんでした。どんなに小さなことでも、できたらたくさん褒め、失敗しても責めることはしませんでした。

怒鳴ることもしませんでした。夫婦喧嘩は子供の前では見せないように主人と決めていたので、いつも笑顔でいることは心がけていました。子供にも笑顔で毎日過ごしてもらいたかったということもあります。プレッシャーになる言葉も言わないようにしていました。

小学生の頃はたくさん外で遊んで沢山ご飯を食べるようにとは毎日言っていたと思います。

 

今振り返ると、もっとこうしておけばよかったと思うことはありますか?

とても素敵な職業に就いていますが、多忙のあまり心配になります。もう少し選択肢を広げてあげても良かったのかな。とは思います。一直線に突き進む子なので、親がレールを作ってあげれば違う職業にも目を向けてたのかなとも思います。

幼児期の育児で大切なこと(まとめ)

 

幼児期の育児で一番大切なことはなんだと思いますか?

一番大切なことは、本人を否定しないことだと思います。お友達と喧嘩したような時にも話を聞いてあげることができていたので、このスタンスでいたことは間違ってはいないと思っています。怒りたくなる場面も沢山ありましたが、話を聞かないことには何もわからないので。

また、兄弟にものを買う時は同じものを2個買って平等にしていました。兄弟喧嘩はいいことだと思っていますが、子供が小さい時は親が全てだと思っているので、同じように買うべきだと思っていました。

あとは沢山食べてもらうように食事のレパートリーは考えていました。男の子だったので、大きく健康に育ってほしかったので。嫌いな物でも分からないように食べさせていました。

  •  

    ありがとうございました!

おすすめの記事